08-13;全身疾患と眼
糖尿病
- 糖尿病患者740万人のうち300万人ぐらいが糖尿病性網膜症
- 糖尿病患者の60%に発病後20年で網膜症が起こり、そのため日本では毎年悪3000人が失明している。
所見
- 硬性白斑;そこに浮腫があったことを示す
- 軟性白斑;網膜虚血の所見
経過病因
- 網膜が栄養不足となり、新生血管ができる。新生血管はもろく出血しやすい(硝子体に出血が及ぶと視力が低下する)。新生血管が網膜全体からさらに隅角にもできると房水の排出が悪くなり、眼圧が上がる(緑内障)。新生血管緑内障は失明に至る。
- 硝子体内に出血すると血のりのようになり、網膜に力がかかって剥離する。それを手術で取り除く。
- 単純;早期 前増殖;中期(ここまでは症状がない) 増殖;後期 それから新生血管緑内障または網膜剥離へ。そして失明。失明する方は年間3000人程度。
- 早期では2〜3ヶ月に1度受診で十分。増殖期であれば2〜3週間に1度受診した方がよい。
失明
- 糖尿病性網膜症18.3%、白内障15.6%、緑内障14.5%、色素変性症12.2%、高度近視10.7%、視神経萎縮9.8%、その他19.8%。
治療
レーザー
- 無灌流域(蛍光眼底造影で判断)に施行。新生血管が生まれないように。
- 新生血管;もろく出血しやすいので硝子体出血の原因になる。新生血管は線維組織を伴うので収縮すると牽引性網膜剥離に至る。